HIRORO interview - まちの八百屋やおえん
お客様とおいしい野菜との縁を結ぶ八百屋
――― 「縁(えん)」と書かれた大きな暖簾。野菜や果物、惣菜などが並ぶ青果店「まちの八百屋やおえん」。今回は、店長 阿部千春(ちはる)さんに お店の魅力 をお伺いしました。
――― 「まちの八百屋やおえん」はどんなお店ですか?
阿部店長:わたしたちのお店は、青森県産の野菜・果物を中心に取り扱う八百屋です。そのほかにも、青森のお味噌などの調味料や、農家さん手作りのお菓子、ヒロロフードコートの飲食店さんのお惣菜もある八百屋です。「お客様とおいしいものとの縁を結びたい」という思いを込めて「やおえん」という店名にしています。
――― 青森県産野菜とお客様との「縁を結ぶ」というコンセプトは、とてもユニークで素敵ですね。ひとつひとつの手書きPOPも目を引きます。POP専門の方が書かれてらっしゃるんですか?
阿部店長:スタッフみんなで書いています。産地や値段だけでなく、そのお野菜のおいしさやおすすめのレシピ、どんな農家さんが育てたお野菜なのかなど、お客様がご納得してお買い上げいだけるように書かせていただいています。どのお野菜も農家さんが一生懸命、丁寧に育ててくださっているので、農家さんに感謝しながらお客様においしさをお伝えしたいという思いでPOPを書いています。
――― 食べ物をつくっている人がいるからわたしたちは暮らしていける。その人たちへの感謝。当たり前のことかもしれませんが、とても大事なことですよね。「野菜を食べなくちゃ」って思ったりしても、農家さんのことまで思い浮かべたことはなかなかないかもしません。
阿部店長:親が料理をつくってくれたことに、大人になってから、いや、もっとあとの子どもを持つようになってからありがたみがわかるように、なかなか気づきにくいことですよね。それでも、「おいしい!」と思ってリピートしていただく中で、その農家さんの「ファン」になっていただけたらと思っています。
阿部店長:わたしは秋田の山あいで育ちました。 小さい頃から父や祖父と山菜を採りに行っていたんです。 家族みんなで下処理をして出来立ての山菜料理を食べていました。 正直、そんな日常は子どものときには地味で面倒だなあと思っていました。 でも、今思えばすごく貴重な経験だったと心から感謝しています。 幼少期のそういった経験は私が保育士をしていたときも折に触れて役立ちましたし、今も自分の子育ての基盤になっていると思います。
――― 幼稚園の先生から八百屋の店長さんに! 野菜のぬりえコーナーは、保育士の経験を活かされてるんですね!
阿部店長:レジカウンターのキャラクターも、会計のときにお連れのお子さまが離れていってしまわないようにお子さまの目線のところに貼っています。
――― ぬりえも野菜に興味をもつきっかけづくりなんですね。 これなら野菜を好きになってくれそうですね。
阿部店長:少しでも興味をもってくれたら嬉しいですね。きっと親御さんも「じょうずにかけたね」ってお子さまを褒めると思うんですが、わたしたちもお客様からPOPを褒めていただいたり、「この間買ったのおいしかったよ!」などお客様からの声を農家さんにお伝えしたときに喜んでくださることに、とってもやりがいを感じます。
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