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〔web magazine〕shop interview

HIRORO shop interview - 八甲田麺業R

八甲田麺業R

弘前のラーメン業界を盛りあげたい。

――― 八甲田麺業Rのラーメン研究家でもある石山勇人さんにお話しをお聞きします。
まずは、石山さんの肩書きにラーメン研究家とございますが、ラーメン研究家になられたいきさつは?

石山さん:大学生の頃に、サークルとして大学公認のラーメン研究会を作ったんです。そこはリクルートさんが出入りする様な大学だったので、21歳の時かな?「じゃらん」いう雑誌にラーメンの情報を提供してくれないか?、というお話を頂いてラーメンの紹介記事に名前が出る様になりました。そういう活動をしていると、徐々に別な雑誌からもお話がきて、TVからの依頼がきたり、TVに出たら本の話がきたり…。はじめに「評論家」と言われたんでけど、評論家はえらそうだし、やめてくれと。

――― なるほど~。本も書かれてたんですね!

石山さん:20冊程書いてますよ。

八甲田麺業R

――― サークルもラーメンが好きだった事からのスタートだったんですよね?

石山さん:好きというより、超マニアですね。20代で47都道府県ラーメン、有名なところ全部食べました。

――― 47都道府県!

石山さん:20代のうちに達成してやろうと思って。最高1日10軒とか食べていましたよ。

――― 1日でラーメン10杯食べるってことですよね、すごいですねー!

石山さん:うん大変だった(笑)。北海道も一周したんですよ、大学の時に。楽しかったな~。僕、旅も好きなんですよ。コロナがおさまれば、中国にラーメンを食べに行きたいと思っていて。中国にもご当地ラーメンがあるんですよ、それを食べ歩きしたいと思っています。

八甲田麺業R

――― さすがラーメン研究家!えーとでは本題ともうしますか、早速ですが八甲田麺業Rができた「いきさつ」のお話しをお聞きしたいのですが、八甲田麺業Rがオープンした時にも話題になっていましたが、石山さんがやられていた「八甲田食堂」と岩渕さんが店長をされていた「Rcamp」が合体したお店…で、よろしかったでしょうか?

石山さん:僕は平川出身で岩渕とは中学から高校までの同級生で、僕は昔っから超ラーメンマニアで、高校生の時から、もうかたっぱしから食べ歩いていましたね、誘って二人で食べたりもしました。僕が東京の大学にいた時に、自店を持つ為に働きにきていた岩渕と1年半くらい同居していて、その時も二人でラーメンを食べ歩きしていたんですよ。

――― お二人は中学校からのお知り合いだったんですね。

石山さん:で、その後、僕は東京でラーメン店やったり、岩渕はおしゃれなラーメンバーをやったりしていて…、その後、実家の都合でこちらに戻ってきて、まあ実家の家業と八甲田食堂をやったりと。それで色々なタイミング?…僕がヒロロに2号店を出そうと思っていた時に、岩渕も10年やっていて区切りが良くてじゃあいっしょにやろうとなって…。まぁそんな感じで、同級生というのと移転を機にいっしょにやるか!となって、で、二人で大っきくしようと!弘前のラーメン業界盛り上げて、それに続く若手も出てくるだろうしと!

八甲田麺業R

――― そうだったんですね~。八甲田麺業Rの麺は石山さんこだわり麺を使っていて、スープ?が「Rcamp」のスープと聞いておりましたが?

石山さん:「かえし」ですね、「かえし」=「たれ」が「Rcamp」ね。スープのキモになるのが「たれ」なんで、スープは「Rcamp」と言ってもいいかな。

――― 「たれ」が「Rcamp」のなのですね。こだわりの麺というのは、どんなところが?

石山さん:北海道産小麦だけで作った麺で…。僕、千葉の船橋が地元で、そこの製麺所でつくった麺を使っています。

――― え!、船橋からきてる麺だったんですか?送られてくるって事ですよね?毎日?

石山さん:ほぼ毎日です。

――― へぇ~、そうなんですね、知りませんでした。麺の色もラーメンというより、蕎麦みたいな、白っぽい色をしていますよね?

石山さん:ええ、さらしなの蕎麦に近いですね。色を入れてないので。

――― ラーメンのあの黄色って、色を入れてあるんですか?

石山さん:ビタミンB2とか、くちなしとかね。小麦は白いじゃないですか、フラボノイドが入っているので褐色がかったり、全粒粉の削りが甘いと斑点が入ったりしますが、それはそれで美味いし、つけ麺の方は、がっちり全粒粉ですね。

八甲田麺業R

――― そうだ!つけ麺を食べた時、他のメニューのと違うってはっきりわかりましたね。

石山さん:麺は4種類使ってます。

――― 4種類ですか!

石山さん:えぇ、めんどくさいです(笑)。

――― 太い麺を使っている代表的なのは…?

石山さん:一番太いのはつけ麺ですね。あと八郎と。

――― 細いのは?

石山さん:う~ん、細いのは~、煮干しラーメンの麺が細いかな、細いといってもラーメン業界の中で一般的にそんな細い部類ではないですが。中華そばの手揉みだけが、青森市からとっています。大きい製麺所だとかん水とか入れる量がある程度決まってしまっているので、自家製の製麺所でかん水をほぼ入れないで作っている麺を使用しています。麺としてはうどんに近いですね。

――― へぇ~、その麺を食べられるのは「中華そば」ですか?

石山さん:「中華そば」と「しじみ」ですね。手揉み麺ですね、一個一個手で揉んでもらっています。

――― こだわっていますね、これは色々食べて4種類の麺を制覇したいと思います。八甲田麺業Rのこだわりの、またはおすすめのメニューを教えてください。

石山さん:こだわりといえば、地元のラーメン「煮干しラーメン」ですかね!

八甲田麺業R

――― 「煮干し」といいますと、弘前というよりも「津軽」になりますかね?

石山さん:煮干しラーメンブームが2007年くらいからの発祥は青森ですね。食べ歩いてみても、こんなに煮干しが効いたラーメンばかり集まっているのは青森だけ。全国的にご当地ラーメンというと都市にかたまっているんです。「博多ラーメン」というと福岡ラーメンではなく博多だけなんです。「喜多方ラーメン」は喜多方の町だけ、「札幌ラーメン」も札幌だけ。青森県は県全域で「煮干しラーメン」です。僕も色々研究したんですけど、弘前というか津軽の郷土料理に「津軽そば」というのがあって焼干しの出汁を使っている。雑煮も煮干し、味噌汁も煮干し…東京では「かつお」なんです。郷土料理「津軽そば」から当たり前に津軽のラーメンも煮干し出汁になったんだと思います。

――― 県全域が「煮干し」、八甲田麺業Rも「煮干し」こだわり!

石山さん:だから青森県の人達にも素晴らしい「煮干しラーメン」という文化があるんだよと、認識してもらいたいということから「煮干しラーメン」ですかね。

――― 八甲田麺業Rに来たら、一番はじめに食べてもらいたいのが「煮干しラーメン」ですかね?

石山さん:そうですね。あとほかにやっているのが自分で全国で食べた「とんこつラーメン」であったりを青森の人に食べて欲しいかなと。「とんこつラーメン」とか「二郎ラーメン」こっちにそんなにないじゃないですか。色んなラーメンがあるんだよ、ラーメンって面白いんだよというところをメニューにしていて。岩渕の食べたいラーメンもね。「SAKURA」は、岩渕のオリジナルですよ。あといっぱいメニューがあると売れるかなと(笑)。

――― あはは(笑)。「SAKURA」は食べた時、カルボナーラみたいと思った。おいしかった。

石山さん:まさにあれをベースに「カルボナーラまぜそば」みたいなの、作りたいなと思っていました。

――― お!、それは楽しみですね~。楽しみといえば、何かサービスしている事などありますか?

石山さん:つけ麺は大盛り無料です!、あとは唐揚げと餃子はテイクアウトできます。

八甲田麺業R

――― 餃子、テイクアウトできるんですね。あ~でも個人的にはラーメンと一緒にその場で食べたい!(笑)新メニューなどは、予定していますか?

石山さん:「ざる中華」を6月からやろうと思っています。極上の手揉み麺で。地元青森の麺を使って、「ざる中華」は東北の文化なんで。

――― えっ?「ざる中華」って東北なんですか?

石山さん:東京とかで言っても通じないですよ。

――― そうなんだ!!じゃあ、地元の手揉み麺を使った「ざる中華」

石山さん:手揉み…手打ち麺って言った方がわかりやすいかな、そこがこだわりです。面白い食感なんで。

――― お話しを聞いたら早く食べたいです。楽しみです!
今後、八甲田麺業Rはどんなお店になっていきたいですか?

石山さん:う~ん、やっぱりラーメンは美味しいんだよ、あとラーメンに興味を持ってもらえるような店にしたいなと思います。

――― 八甲田麺業Rの今後のラーメンがますます楽しみです!本日はお話しをありがとうございました。

 

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