第1回 KOUGEI展「SNOW」
SNOW
北国で育まれてきた伝統工芸を現代のライフスタイルにマッチさせる。
これまでに無かった「KOUGEITEN」をヒロロ2F特設会場で2020年12月11日~22日まで開催します。
佐藤 学、成田 史子、大湯 建太郎、渡辺 恵美子、四人の個性的なアーティストが、素材にこだわり、新しい感性で創造した作品が展示される「SNOW」に是非ご来場ください。
佐藤 学(津軽千代造窯)
「津軽衆」の、日々の用に堪え、独自の美意識を織り込んできた陶磁器、それが津軽焼です。
津軽焼の伝統を受け継ぎつつ、独自の技術と感性を作品に込め、現代に生きる私たちの生活に溶け込む、そんな陶磁器を、この土地の素材にこだわりながら、津軽千代造窯は、つくり続けています。
粘土は弘前市悪戸をはじめとする津軽の土、釉薬は地元の農家さんにいただいたワラによる藁灰釉に、青森県のりんごの木灰などをブレンドしたもの、窯焼きにくべる木は津軽の松、と、津軽の素材にこだわっています。
profile
- 1983
- 仙台に生まれる
- 2001~
- 津軽千代造窯 小山 陽久に師事
個展、グループ展多数。
他ジャンルの作家とのコラボレーションも多く手がけ、弘前市の若手工芸家の一人として活動する。
ヨークカルチャー陶芸講座講師を勤め、陶芸の普及にも貢献している。
成田 史子(桜花窯)
陶—やきもの—というと、硬いというイメージがあるかもしれません。でも、もとは軟らかい粘土です。
とても自由な素材なのです。
子供が粘土遊びをするように、私が粘土と向き合い、土の声を聴き、私の想いを土に伝える。
土と私の協同作業で生まれたカタチそれが私の陶表現です。
お気に召す一点に出会って頂けたなら、その手の中で、そして傍に置いて、こころゆくまで愉しんで頂きたい。
そのとき私は最高の幸せを感じます。
profile
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- 北海道 札幌市 出身
- 1984~
- 青森県内各地の陶芸サークル・教室で陶芸を学ぶ。
- 1993
- 「ひろの窯」野呂 薫・千佳子氏に師事
- 1999
- 弘前市緑ヶ丘に「桜花窯(おうかがま)」開設
- 2005
- 弘前工芸協会入会 以降、毎年「弘前工芸協会展」出展
- 2006
- 二人展「黒陶と朱の皿 展」(黒石市)
- 2007
- 青森県展2007 入選
- 2008
- 個展「土 り・ず・む」(弘前市)
- 2009
- 青森県展2009 入選
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- 以降、東京都原宿表参道・宮城県栗原市・青森市・弘前市・黒石市などでグループ展に参加
大湯 建太郎(木好房 DAIROKU)
1986年に、父の大湯浩之が工房を開き、現在は大湯建太郎が〈世代をこえて使われる家具〉の制作を引き継いでいます。
四季のはっきりとした土地で、青森県産の広葉樹にこだわり、主家具や小物を制作しています。
材料(木材)は丸太で仕入れ、製材・自然乾燥を経てから、作品に生まれ変わります。
できるだけ素材を活かした、シンプルなデザインを心がけ、「お客様とずっと永く暮らしてもらえる家具」をテーマにコツコツと制作を楽しんでいます。
profile
- 1981
- 弘前市生まれ
- 2008
- 「木好房 DAIROKU」大湯 浩之に師事
- 2015
- 工房を引き継ぎ、現在に至る。
- 2020
- 10月より銀座三越にて常設展示
渡辺 恵美子(ひろさき藍の風舎)
染料に特徴があり、すくも藍(徳島産)、アルカリは県産ナラの木灰を用い、江戸時代に確立された木灰汁発酵建てによる自然な色出しをしています。
本藍染にこだり、本物のジャパンブルーを生みだす藍染作家。
春夏秋冬、藍と対話し色をいただく日々。
染め上がったものは、身につけると気持ちを穏やかにしてくれます。
profile
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- 秋田県 鹿角市 出身
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- 元 幼稚園教論
- 1987
- 「覗色から藍まで」志村ふくみ氏の講習会に刺激を受け他仕事としてとりくむ
- 1989
- 宮野明夫氏に手ほどきを受ける
- 1996
- 工房をひらく
- 2005
- これより年1回「工房展」にて作品を公開
- 2000~
- 工芸協会展に連続出展する
- HIROROイベント情報:第1回 KOUGEI展「SNOW」